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緑内障の治療法

※本ページの内容の一部は京都府立医科大学附属病院眼科の許可を得て転載しています。

6)緑内障の治療

緑内障の治療の基本は、眼圧をその人にとって安全と考えられる範囲まで下げることです。薬には、いろいろな種類の点眼薬(めぐすり)や内服薬(のみぐすり)、注射薬などを使います。これらの薬は、房水の産生を抑えたり流出を増やしたりすることにより、眼球内の房水を少なくして眼圧を低下させます。

点眼薬の種類によっては、副作用として視野が暗くなったり逆に明るくなったりすることがありますが、点眼薬をさし忘れたり内服薬を飲まなかったりすると、眼圧が上昇し視神経の障害が進行する危険性が高くなりますので、できるだけ医師の処方・指示に従い、規則正しく点眼・服用してください。

なお、副作用が強く出てしまい、どうしても点眼や内服の継続が困難な場合には担当の医師にご相談ください。また何種類もの目薬を処方されている方でついつい点眼を忘れてしまう方の場合も、最近では1日1回だけさせばよい目薬も何種類かでてきましたので担当の医師に相談してみて下さい。

急いで眼圧を下げなければならない場合や薬だけでは利き目が不十分な場合には、レーザー治療や手術を行いますが、緑内障のタイプにより手術時期は異なります。急速に眼圧が上昇する「急性緑内障」の場合には、一刻を争う治療が必要です。

一方、ゆっくりと眼圧が上昇してくる「慢性緑内障」では薬による治療を優先し、不十分な場合に手術へと踏み切ります。いずれのタイプでも手術の基本は、房水の流れをよくするための通路の改修やバイパスにより眼圧を下げることです。